「教室用新ギター教本」(青本)解説NUEVA EDICIÓN ESCUELA DE LA GUITARRA Commentary
練習59 Esercizio F. Carulli
出典1
初版は1810年か1811年くらい(※1)と言われています。グスタボは1801年生まれですので初版の時は10歳くらいです。グスタボも音楽家となります。
出典2
解説
カルリの教本と青本では運指の違いが6ヶ所あります。7、12、15、16小節でミ-レのところはカルリの教本では振動スラーですが、青本では全て4-2の普通のスラーに変更されています。10小節目の#レ-ミはカルリはimで弾く運指ですが青本ではスラーに変更されています。13小節目のミ-ファはカルリOp.241では1-3のスラー(2弦で)ですが、青本では0-1のスラー(1弦で)に変更されています。
7、12、15、16小節ですが、振動スラーは初心者には難しく音が出ずらいため、青本のように普通のスラーに変更した方が良いと思います。私もあまり振動スラーを使わないので普通のスラーを使うことの方が多いです。
10小節目の変更はスラーで弾いても弾かなくてもどちらでもよいと思います。難しければ弾いてもよいし、4でのスラーの練習のためにスラーで弾いてもよいと思います。
13小節目のミ-ファは1弦のスラーで弾いた方が易しいので青本のように弾くので良いと思います。
注釈
※1 「Ferdinando Carulli」(2022年1月20日08:47 UTCの版)『ウィキペディアフランス語版』では1810年。https://fr.wikipedia.org/wiki/Ferdinando_Carulli
Méthode complète, Op.27 (Carulli, Ferdinando) 『IMSLP』では1811?年。https://imslp.org/wiki/M%C3%A9thode_compl%C3%A8te%2C_Op.27_(Carulli%2C_Ferdinando)
ポイント
振動スラー(叩くスラー)は音が出ずらいので次の3つのポイントを心がけて練習してください。。
1,指先の骨の頭を、弦に対して真上から当てるようにする。
2,弦と指の間の距離を空け、他なるべく高い位置から指を落とす。
3,指を落とすスピードをできるだけ早くする。
青本でのスラーの解説についてはリガード(スラー)の練習を、カルリのスラーの解説について詳しくは、カルリ教本のスラー解説(O.27 と Op.241 の原文・日本語訳)をご覧ください。
オリジナル楽譜(浄書)

